今回は琥珀の話をしようと思います。
琥珀はご存知のように元は「松脂」です。恐竜がいた時代に流れ出た松脂が化石となったものです。石ではなく樹脂なので加工しやすい宝石として有名ですが、年代が古いとややくすんだ深いオレンジ色のものとなり、比較的年代が新しいとコーパルと呼ばれます。1つ目の写真はドミニカの琥珀で、アリが封入されています。
昆虫を研究している人は、1つ目の写真のように、普通の琥珀ではなく古代に松脂に付いてしまいそのまま一緒に化石となった虫入りの琥珀を集める人が多いのです。2つ目の写真のようなコーパルの方が安いので持っている人が多いのですが、偽物を作りやすいので、騙されないようにしないといけません。写真のコーパルも偽物が混じっていそうです。
映画ジュラシックパークでは蚊の入った琥珀から恐竜をクローンで復元させていました。技術的にはできそうですが、古代の地球の気候と今の気候では異なる点など問題点も山積みで慎重にならないといけませんね。
宝石店やインターネットなどで手に入れることが出来ますが、時々フリーマーケットで虫入り琥珀のペンダントなどが出ているときもあるので、いろいろ探すと面白いですよ。