今日は朝からかなり暖かく、駅から会社まで歩いたら汗が滲んできました。快晴で少し風が吹くと心地よく感じられます。
2,3日前に知り合いからムクゲキノコムシの同定を依頼されました。個人的なものなので家で作業していますが、京都のものは完成しました。しかし石垣島のものは種数と個体数が多くてよく観察しないとわかりません。ので、1番目の写真のようにティッシュをひいたシャーレにアルコールに入っていたムクゲキノコムシを出します。さすが世界最小の甲虫といわれるだけあって肉眼だとホコリにしか見えません。アルコールのせいで、体が少し膨れているので、少し乾燥させないと展足出来ません。ちなみにピンセットでは出来ないので、極細の絵筆で脚を伸ばすとよいと標本作りのうまい人に聞きました。今はこれでやってます。詳しいやり方は違うのですが、また後日詳しい方法を書いてみたいと思います。
2番目の写真はヒサゴムクゲキノコムシの一種です。もう少し乾燥して体表面の状態や毛の様子などを見ないとわかりませんが、私が記載した種のようです。
3番目の写真はコゲチャナガムクゲキノコムシです。本州から先島諸島にかけて分布しています。この他にも未記録種や未記載種などがあるので、博士論文で扱った種とあわせて早急に発表しないといけません。仕事が終わって家に帰ってから少しずつやっているのですが、なかなか終わりそうにないです。