台風が去った後は、いい天気になり暑いくらいです。ただ、朝方は少し寒くてどういう服装で出社すればいいのか悩んでしまいました。少し厚手のYシャツにしたのですが、それでも寒かったです。
出社すると、検定しなければならないモニタリングの回収物が山ほどありました。今週はこれに費やされそうです。
そのモニタリングの中でも、ハネカクシ類は亜科レベルであれば楽チンなのですが、属や種まで判別しようとするとかなりの困難を極めます。ハネカクシ類は国内で約3000種類ほど名前がついたものがありますが、名前のついていない種(未記載種といいます)はその倍以上もあると想定されており、改めて種の多様性のすごさに気付かされます。
写真は屋内には入ってはきませんが、土の中にいるハネカクシで、Edaphus属のものです。これまでに何種類かは記載されていましたが、種類が多いこの属は、小さいということもあり、最近になってVolker Puthz博士によって記載されました。私も標本を持っていますが、種までの同定は出来なかったものです。この論文も取り寄せないと判りません。
外国人がつけた日本のハネカクシの名前には、日本語由来のものがあり、わさび、てんぷら、大名、帝などその種の特徴を表さないものが多く出てきます。これも外見は同じで、特徴を表せないから言葉の響きの面白さでつけているだけのものもあります。学名からその種の特徴をつかむことができる場合もありますが、これではどんな特徴があるのかつかめません。困ったもんだ。