大阪は昨日の晩から雨が降り始め、今朝は一時激しい降雨となりました。夕方にインターネットのニュースを見てみると近畿地方も梅雨入りしたようです。
今日はいろいろと忙しくて夕方にこのコーナーをアップしました。梅雨入りということで、チャタテムシやカビなどに気をつけないといけませんが、写真のニセセマルヒョウホンムシも出てくるようになるでしょう。
結構、キッチンや風呂場など湿気の高い場所で見られます。他のヒョウホンムシ類と同じで、乾燥したした動植物などを食べます。
特徴的な体つきをしていて、厚みがあって上から見るとほぼ鞘翅です。腹面はというとかなり狭い領域になっています。左右の鞘翅は癒着してしまい、飛べません。マイマイカブリと一緒ですね。年月がかなり経てば種分化が起こるのでしょうか?
かつてはセマルヒョウホンムシの記録がありましたが、おそらくニセセマルヒョウホンムシの誤同定だと考えられています。田中和夫先生も真のセマルヒョウホンムシは日本に産しないだろうと仰ってます。しかし古い記録はその標本が無いために、確認しようがありません。全国のニセセマルヒョウホンムシを集めたら、中にはセマルヒョウホンムシも入っていたりして。一度全国の博物館で所蔵されている標本を点検して貰いたいなぁ・・・。