ヒラズゲンセイ

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今日も寒くて朝起きるのが辛くなってきました。太陽が昇って陽が差すと少し暖かいのですが。

今日は一般の方には「赤いクワガタ」と呼ばれる虫を紹介します。「赤い彗星」ではありませんので、ご注意を。新種の赤いクワガタと思って昆虫館や博物館などに問い合わせがあるらしいです。確かに大顎が発達しているので、間違えてしまいますね。

ヒラズゲンセイはクマバチの巣に寄生することで有名です。昔はトサヒラズゲンセイやヒイロヒラズゲンセイなどと呼ばれ、高知県など南の方でしか見ることが出来ず、近畿地方では非常に珍しい昆虫でした。現在では滋賀県まで記録があります。

ヒラズゲンセイはツチハンミョウ科の甲虫で、カミキリモドキと同じようにカンタリジンという物質を出し、それに触れるとかぶれてしまいます。クマバチは公園や家の庭の藤棚や立ち枯れの木に穴を掘って営巣しますので、万が一発見された場合には、触らずに放っておいて下さい。人間に対する攻撃性はなく、そのまま違うところへ飛んでいきますので、安心してください。

この他にも南のほうに住んでいたのに、北上している昆虫としてナガサキアゲハ、キマダラカメムシなどが注目されています。クマゼミやイシガケチョウなどもいまや普通ですが、かつては珍しい昆虫だったのでしょう。大昔の日本の昆虫相はどうだったのでしょう? 実は面白いことになっていたりして。

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