10月下旬、ドクガの成虫が見られました。会社の近くで死骸を見つけましたが、きれいだったので標本にしました。しかし乾燥していたためか、展翅することは出来ませんでした。軟化展翅という方法がありますが、結構手間がかかり業務もあるので、そのままにしてしまいました。
幼虫は垣根に使用するサザンカやツバキなどの葉を食べるので、家にサザンカやツバキがある方は気をつけてくださいね。
それから今日はもう1つ。これは以前に採集したクロマダラソテツシジミです。もともとフィリピンなどに生息し、ソテツを食害するチョウとして知られており、日本ではこれまで迷蝶扱いでした。2007年に大阪から宝塚にかけて発生したことがあります。これは輸入した植物についていて、搬送するときに周辺のソテツで発生したとあります。インターネットなどの情報なので不確かではありますが、昆虫関係の雑誌には詳細が掲載されていると思います。
このときはチョウを収集している人はざわめき立っていたもので、網を持った人をよく見かけました。まだチョウだからそんなに大騒ぎしませんでしたが、これが人間に害のある動物や昆虫だったら、と考えると恐ろしいなぁと思います。
昨年のデング熱も大騒ぎしましたが、今年はあんまり聞きませんね。