ナガヒラタムシ

ナガヒラタムシ3(小)今日も朝からいい天気ですね。今日から三連休の人もいらっしゃるでしょう。今日は昼から調査があるのですが、道が混んでなければいいなぁ、と思ってます。

今日の昆虫はコウチュウ目の中でも一番祖先に近いのではないかと考えられているナガヒラタムシ Tenomegra mucida (Chevrolat, 1829)です。日本には、あと3種確認されています。なぜ原始的と考えられているかというと、鞘翅の構造(写真2、右鞘翅を拡大)がアミメカゲロウ目から派生したのではないかと考えられています。確かに網目模様ですね。

ナガヒラタムシ鞘翅(小)ナガヒラタムシは現存する昆虫ですが、ロシアからの化石などに原コウチュウ目と分類されたものがあり、それらの鞘翅の構造がよりアミメカゲロウ目に近縁だと考えられているからです。

現在コウチュウ目には4亜目が認められており、それらがどのように進化したかは諸説あります。形態学的に見て近縁だとされています。近縁なグループにチビナガヒラタムシ科というものがありますが、これはかつて大阪の小学校の給食作業台から大発生したという記録があり、害虫扱いされてます。その他にも今はあまり見かけませんが昔の電柱などは木製だったため、そういったものからの記録もあります。チビナガヒラタムシは、私がまだ一度も採集したことがない種です。

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