最近は自分の文献を持ち込んでいるので、机の上が山積みになっている状態です。なんとかしないと。
今日もヒゲナガガ類です。写真1、2枚目はクロハネシロヒゲナガ Nemophora albiantennella Issiki, 1930のオスとメスです。この種は街中では見ることは余りありませんが、淀川の上流(いわゆる三川合流地点)や北摂山地でも見ることが出来ます。この種類も生態があまり分かりませんでしたが、私の大学の同期によって新知見が得られた種類です。光の加減によって翅の見え方が異なります。
写真3,4枚目はホソオビヒゲナガ Nemophora aurifera (Butler, 1881) のオスとメスです。これは私も山の方でしか調査していないので、山地でしか見ていません。翅の模様も拡大してみると非常にきれいです。
ヒゲナガガ類は飛翔するときにはフワフワと飛んでいます。ですから成虫を捕まえるのは容易いのですが、幼虫やポータブルケースを採集するのは少し難しいようです。また交尾するためにオスが群飛していることが知られています。蚊柱と同じだと思うのですが、あれほど数は多くありません。