少しずつ寒さが和らいでますが、明日あたりから週末にかけて春のような気温になるそうです。お年寄りのために寒さが戻らなければいいのですが。
今日はシロアリモドキ目 Embioptera です。日本ではシロアリモドキ Oligotoma saundersii (Westwood, 1837)、コケシロアリモドキ Oligotoma japonica Okajima, 1926、タイワンシロアリモドキ Oligotoma humbertiana (Saussure, 1896)の3種が確認されています。名前のようにシロアリに似ているかというと、あまり似ておらず、触角は糸状でオスが有翅、メスはすべて無翅、カーストはありません。前脚フ節の第1節が肥大していて、そこに絹糸腺があり、自分の巣を糸で作ります。ここから、昔は紡脚目と呼ばれていました。
シロアリモドキ類は鹿児島の南部から南西諸島まで分布しています。樹皮の隙間や落ち葉の間で巣をつくり潜んでいます。私も何度も南西諸島に調査に出かけていましたが、翅を持った個体に出会ったことがありません。一度生きた翅のある個体を見てみたいです。