昆虫の分類22

明日は雨の予報。今晩家に帰るまでに降らなければいいなぁと思ってます。体は大きいのですが、折り畳み傘は小さいので濡れるんですよ。やせればいい話なんですけど・・・。

アザミウマの一種今日はアザミウマ目 Thysanoptera です。学名の意味は「房のある翅」という意味で、写真を見ていただければ、翅の縁に毛が多く生えています。つまり縁毛=房毛ということから名づけられました。アザミウマ目は農業の害虫ミナミキイロアザミウマ Thrips palmi Karny, 1925 やミカンキイロアザウマ Frankliniella occidentalis Pergande, 1895 などがよく知られています。ミナミキイロアザミウマなどはナス科、ウリ科、キク科など22科79種に及ぶ植物に被害をもたらし、ミカンキイロアザミウマは外来種ワースト100にも選定されています。写真は同定はできていませんが、クダアザミウマの一種です。

アザミウマ目は微小なものが多く、クダアザミウマ類になると大きめのものが存在します。触角は短く、幼虫は集団で生活することもあり、植物表面に傷をつけて汁を吸うことなど、カメムシによく似た生態です。蛹の期間を持たない不完全変態群ですが、成虫になる前は脱皮前の外皮が硬くなって活動しない時期があり、蛹のようなものが知られています。進化の上では面白い事象ですね。

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