昆虫の分類27

うちの子供の小学校でインフルエンザが流行っているようです。学級閉鎖や学年閉鎖となっていて、約半分の児童しかいないようです。インターネット上の情報では流行のピークは過ぎたそうですが、うちの周辺は今がピークのようですね。

アリジゴク今日のお話は、アミメカゲロウ目 Neuroptera です。以前は脈翅目と呼ばれていました。翅には多数の横脈 cross vein があり、網目状になっていることから由来しています。英語ではnet-winged insects やLacewings などと呼ばれます。幼虫はアリジゴク(写真1)が有名ですね。また、他にもクサカゲロウ類は産卵は葉っぱの裏に糸状の柄でぶら下げた卵を何個も産み付けます。これが「優曇華(うどんげ、憂曇華とも書きます)の花」と呼ばれ、不吉な前兆とされていたこともありました。

しかし、図鑑にもあまり種類は載っていないし、一ウスバカゲロウ般の方には種類までの同定は難しいでしょう。私も実際に採集しても、その場で判るものは少ないです。個体変異や斑紋変異もどれぐらいあるのか、そんなに標本も見ていないのでわかりません。写真2のウスバカゲロウ Hagenomyia micans (MacLachlan, 1875)などは、北摂山地に行けば見ることが出来ます。

アミメカゲロウの仲間には面白い形をしたものがいます。日本ではヒメカマキリモドキ Mantispa japonica MacLachlan, 1875など、カマキリによく似たものもいますし、砂漠にはアリジゴクの頸の部分が非常に長くなった種類もいます。また、成虫では後翅が体長の3倍ぐらい細長く伸びた種類もいますので、興味を持った方はインターネットや博物館などで調べてみてください。面白いですよ。

 

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