以前このブログ(?)でも書かせていただきましたが、私は参照標本を作成しています。基本的に「~害虫」とされているものを集めていますが、その他の昆虫も「害虫」とされてしまうかもしれませんので、近縁なグループなども集めています。それ以前に大きく分けたグループがどれだけいるのかという簡単な標本箱も作ってあります。
「害虫」や「益虫」というものは、人間の都合によって決められたものであると、大学の指導教官に教えられたことがあります。昆虫は普段どおりの生活をしているだけなのに、人間の生活や食糧に関与すると「益虫・害虫」にされてしまいます。昆虫にしたらいい迷惑かもしれません。
また昆虫の名前には「~モドキ」や「~ダマシ」「ニセ~」なども出てきます。科と呼ばれる分類階層があり、ゴミムシ科(今はオサムシ科に含まれています)とゴミムシダマシなどは有名です。オサムシモドキ(オサムシ科)、オサムシダマシ(ゴミムシダマシ科)などややこしいものもあります。虫にとっては勝手に偽者にされたり「そっくりさん」と言われ、これもいい迷惑ですね。