小蛾類2

朝からどんよりとした空模様です。夕方から雨ということらしいですが、家に帰るまで降らなかったらいいのになぁ、と思ってます。さて今日も小蛾類の話題ですが、来週からはちょっと違ったグループに変えたいと思いますので、今日はお付き合いください。

ギンマルバネスガ2写真1枚目はマルギンバネスガ Thecobathra anas (Stringer, 1930)です。スガ科に属します。5月ごろ、河川敷の観察会イベントで採集しました。幼虫はクリやクヌギ、コナラを食します。成虫は4月~10月まで見られるようです。一見白い翅ですが、顕微鏡などでよく見るとうっすらと銀色に見えます。個体によって前翅に褐色の小点を供えることもあります。

ウスイロクチブサガ写真2枚目はウスイロクチブサガ Ypsolopha parenthesellus (Linnaeus, 1761)です。クチブサガ科に属し、幼虫はクヌギやコナラ、サワシバを食します。5月~10月に見られます。私は里山的環境や山地で採集をしています。クチブサガ類はもともとスガ科に属していたみたいですが、最近では分ける体系が支持されています。

カラカネホソハマキモドキ最後はカラカネホソハマキモドキ Glyphipteryx gamma Moriuti et Saito, 1964です。ホソハマキモドキガ科に属し、6月~7月に山地で見られます。幼虫が何を食しているかは解明されていません。結構複雑な斑紋をしていますので、記載するときにはどのようにしたのか気になるところです。記載したのは私の先生や先輩なので、論文を見てみようと思います。

今回で小蛾類関係のトピックは小休止にします。よくチョウ類がきれいでガは汚いといわれますが、チョウよりもきれいで複雑な斑紋に魅了されてしまいます。皆さんもよければ観察してみてください。

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