日中は暖かくなるでしょうが、朝晩の冷え込みはまだまだ続きそうですね。「公園で日向ぼっこをしているお年寄りが少なくなった。」と近所のおじいちゃんが言ってました。寒いからしょうがないと思うのですが・・・。
さて今日はナナフシ目 Phasmatodea (もしくはPhasmida) です。昔は竹節虫目と呼ばれてました。体型からそう呼ばれてました。しかし有名なコノハムシ Phyllium pulchrifolium Serville, 1838もナナフシの仲間ですが、ぜんぜん竹節ではないですね。目の学名の意味は、「幽霊」とか「(死者の)幻影」という意味です。木の枝や木の葉に擬態しているからでしょう。ナナフシは腹部が7節あるからと名前の由来は諸説あるそうです。写真はトゲナナフシ Neohirasea japonica (de Haan, 1842) です。箕面ではよく見かけられます。写真2枚目はコノハムシです。
ナナフシはその他の昆虫とすぐに見分けが付きますが、学術的には内部構造などで特徴があるようです。また「単為生殖」というものを行い、メスだけで産卵をして子孫を残していきますが、環境条件などによりオスが産まれて交尾を行い、強い子孫を残していきます。
バッタやカマキリなどと同じように、緑色の個体や茶色の個体がいますが、周囲の環境の色によって変わるとか、季節によって変化することが遺伝子に組み込まれているとか言われており、分子研究が発達してきたので、その研究がなされているところです。コノハムシなどは東南アジアのマンゴー園に多くいて、オレンジ色や赤色などがいるそうです。マンゴーが紅葉するためのようです。伊丹市昆虫館がコノハムシの生態展示をしています(今日の伊丹市昆虫館のHPには掲載されていました)。食葉性昆虫なので、植物防疫所などの許可を得て、逃げ出さないように厳重に展示しているようです。