昨日の健康診断でバリウムを飲みましたが、そのおかげで少しおなかの調子が悪いです。普通は下剤を服用するのですが、幸いに下剤を服用しなくても体外に排出されています。
今日の話題はカカトアルキ目 Mantophasmatodea です。学名はカマキリのMantisとナナフシのPhasmidaをあわせたものです。体つきや頭の形状を見ると確かにカマキリとナナフシを足して2で割ったような感じです。2002年に新たに記載された目(もく)です。それまでは一番新しい目は昨日ご紹介したガロアムシ目でした。元々は琥珀の中に封じ込められていた昆虫化石を基に新種として記載され、カカトアルキ目が創設されました。しかし、南アフリカのごく一部の地域(サバンナかステップだったような・・・)に生きた個体が生息していることが分かりました。現在までに化石を含めて18種が知られていますが、現生種は3種だけのようです。新しい目として記載された直後に、数が少ないため保護されるようになりました。日本の博物館で現在カカトアルキ目を所蔵しているのは、私の知る限り千葉県立中央博物館だったと思います。
生きた個体を観察していると、一般の昆虫はフ節と爪を使って地面に立っていますが、この目は爪先を上げて歩くことが分かり、和名がカカトアルキとされました。漢字で書くと踵行目と書かれるそうです。もちろん、写真も標本もないので、著作権の関係から今回は図で我慢してください。本物が見たいということであれば、カカトアルキまたはマントファスマで画像検索すると出てきます。
写真でしか見たことがありませんが、一度でいいから生きた個体を見てみたいですね。でもアフリカの草原は危ないような感じがします。