昆虫の分類21

今朝も冷え込みましたね。でも例年に比べると寒さはましな気がします。福井の友人も雪が積もって困ってるとブログに書いてました。

アタマジラミ(オス)今日はシラミ目 Anoplura についてお話します。シラミ目は鳥や哺乳類などに寄生する昆虫で、体毛にしがみつくためにフ節や爪が発達し、しっかりと掴むように強大です。人間に関係が有るといえばヒトジラミ Pediculus humanus Linnaeus, 1758 とケジラミ Pthirus pubis (Linnaeus, 1758) です。ヒトジラミは寄生する部位によってアタマジラミとコロモジラミという2亜種にアタマジラミ卵殻分けられていますが、独立種とすることもあるようです。アタマジラミは幼稚園や小学校などの教育施設などでは注意喚起されているようで、これだけは見た(採集した)事があります。それらが写真1です。中央がオスでその周辺はメスです。発生した場合には、薬局でスミスリンパウダーやスミスリンシャンプーが市販されているので安心ですが、他に移動させないことも大事です。また、吸血したときに発疹チフスの病原体を運ぶベクターでもあるので、気をつけましょう。産卵は頭髪にセメントのようなしっかりとした物質で固着させます(写真2、卵殻)。ですから卵も除去しようとすると歯の間隔の狭い櫛が必要になってきます。これもシャンプーを買うと付属されています。

シカジラミケジラミについては、以前ガシャポンで手に入れた模型を写真にしてお話しましたので、割愛させていただきます。ガシャポンの模型は手に入れましたが、ケジラミの実物はまだ手に入っていません。写真3はケジラミではありませんが、知り合いからいただいた鹿についていたシラミです。

 

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