先日、当社が入会している「暮らし方研究会」のセミナーで、神戸にある「スカンジナビアンリビング」様を訪ね、代表のお話を伺う機会がありました。
「今の日本人は、大切なものを過去に忘れてしまっていませんか?物を大切にすること、自然の恵みを活かす知恵、外国人が見習いたいと思うたくさんすばらしいものを持っていたのに。」
これは、お話のテーマとなっていました。
代表者の方は、7歳まで日本に、その後25年間をデンマークで過ごされたそうです。
「自分の知っている日本は『ALWAYS 三丁目の夕日』の世界で、とても過ごしやすかった。ところが、25年後に日本に帰ってきて、非常にカルチャーショックを受けた。どこへ行ってもプラスチックの臭いだらけ…とても好きだった日本は無くなっていた。それと一緒に、日本人は自然の知恵を活かした生活も無くしてしまっていた。」
本当に悲しい事だと思いました。
私も何度か引越をしていますが、今でも「我が家」と思える家は、幼少期を過ごしていた家です。
今のように気密性は全くなくて、隙間風だらけの家だったけど、縁側でひなたぼっこしてホッコリしたり、兄と競争しながら木の廊下をピカピカに磨いたり、時には庭にアオダイショウが迷い込んできたり…自然もあって、家自体に温かみがあったように思います。そして、少しずつ直して大切に住むのは普通のあたりまえの事でした。
ラジオのCMで「あなたエコバッグ何個持ってる?あたし20個」「あたしは30個」と競い合っているのを耳にした事があります。今しきりに言われている「eco」。日本人の中で本当の意味での「eco」を考えている人って、何人いるのでしょうか?
いま「MOTTAINAI(モッタイナイ)」は世界中のアイコトバ。という活動がありますね。元々日本人は「eco」な生活が普通になされていたのではないでしょうか?
みんなが忘れているだけなのだとしたら、日本人が出来る「eco」とは、昔の日本を思い出すことかもしれませんね。