昆虫の分類を研究する人は、私の周りだけかもしれませんが、収集する癖があるように思います。よく聞いてみると、鉄道模型、切手、貨幣などオーソドックスなものから鯛の形をした醤油を入れる容器(醤油鯛として有名になっています)や缶コーヒーの空き缶を収集している方もいらっしゃいます。
私もNゲージや切手なども集めていました。これらのものは今はやめていますが、スカラベ印章は見つけるとついてを伸ばしたくなります。写真は一部ですが、スカラベ印章です。裏面は神聖文字(ヒエログリフ)が刻まれています。複製品やお土産ですので、ヒエログリフは適当に書かれているのではと思いつつも、家にある古代エジプト字典としばし向き合いましたが、さっぱり分かりませんでした。
スカラベは古代エジプトでは糞玉を転がす姿から、太陽神の化身であると考えられ、神聖視されてきました。スカラベ形の小石は魔よけとしても使用されていたそうです。ですから、古代エジプトの王や貴族がスカラベ印章を所有し、認証のために紐を通して首からぶら下げて、押印していたと考えられていますが、定かではありません。