衛生害虫博覧会

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前回に掲載いたしましたケジラミのフィギュア(他人の所有物)ですが、私も入手しました。ついでにキンバエも入手したのですが、個人的な感情ですが、本物感は薄いような気がします。

キンバエ類は各所で見られ、市街地だとゴミ箱やゴミ処理場、山地では野生動物の糞や死骸、海岸沿いだと打ち上げられたゴミや海草などで見られます。ヒロズキンバエは小児マヒウィルスなどの媒介者でもあり、衛生上重要になっています。
幼虫はもちろんウジムシですが、そのウジムシを食べにやってくるのがエンマムシやハネカクシといった甲虫類がその近辺で見られ、食物連鎖の一端を垣間見ることが出来ます。

しかし、昆虫類には動物の糞や腐敗物、死骸を食べる種類にキンバエのような金属光沢を持つものが多く、ヨーロッパではコガネオサムシ、南米ではニジダイコクコガネなどがコレクターアイテムとして有名です。なぜこんな色を持つのかはまだはっきりとわかっていません。南米のカミキリムシや東南アジアのタマムシなどにも金属光沢は多いのですが、これらは枯木を食べていて動物性の腐敗物とは縁がありません。

これらの体色は捕食者である鳥の眼をくらますためだと考えられている一方で、金属光沢にして周囲の景色を写しこみ、景色に溶け込んでいると考えている研究者もいます。いろいろ調べると面白いことが見つかるかもしれませんね。

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