昆虫の分類3

Komushi今日はコムシ目 Doplura についてお話しようと思います。コムシ目は朽木や落ち葉、石の下や土壌中に生息し、体は細長く白色で、2本の尾糸があります。この尾糸の様子から、かつては「双尾目」や「倍尾目」と呼ばれていました。食性は雑食性ですが、ナガコムシ類は植物遺体や菌糸を、ハサミコムシ類は動物を好み、トビムシ目やナガコムシ類、その他の昆虫の幼虫を捕食します。私も大学時代の研究で土壌を採集したときにわずかしか採集できませんでした。そのときのコムシ類は70%エタノールの中で保存していますが、かなり劣化して来ました。コムシ目の分類や生態の研究が進んでいないのが現状で、日本のものを誰か解明してほしいなぁ、と思ってます。

コムシ目はトビムシ目、カマアシムシ目の3目が内顎亜綱 Entognatha に含まれます。口器が頭蓋から露出しないことでまとめられていますが、内顎亜綱は研究者によっては昆虫ではないとして「偽昆虫綱」とも呼ばれます。私が大学生の頃は昆虫に含まれてましたが、今の大学ではどのように教えてるんでしょう?少し気になるところではあります。今回は写真ではなく、標本から書いた絵ですみません。

 

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