今朝も寒かったですね。昨日はいろいろとあって少し疲れてます。
今日はコウチュウ目の多食亜目 Polyphaga です。この亜目には非常に多くの甲虫類が含まれており、義務分類単位ではないのですが、系列 Series というものを著名な甲虫分類学者は設けてます。これらは高次分類についての論文で見かけられる程度です。写真は輝く甲虫をいろいろ詰め合わせた標本箱です。箕面公園昆虫館で展示してますので、気になる方は見に行ってくださいね。
系列とそれらに含まれる上科を以下に示します。
ハネカクシ系列 Staphyliniformia ガムシ上科、ハネカクシ上科
コガネムシ系列 Scarabaeiformia コガネムシ上科
コメツキムシ系列 Elateriformia マルハナノミ上科、ナガフナガタムシ上科、タマムシ上科、マルトゲムシ上科
ナガシンクイ系列 Bostrichiformia マキムシモドキ上科、ナガシンクイ上科
ヒラタムシ系列 Cucujiformia ツツシンクイ上科、カッコウムシ上科、ヒラタムシ上科、ゴミムシダマシ上科、ハムシ上科
次回からは各系列でお話をしようと思ってます。コウチュウ目は種類が多いことからでしょうか、趣味にされる方が非常に多く、特定のグループを集める人もいらっしゃいます。とりわけ、昨日お話したオサムシ類やカミキリムシ類などは美麗種がそろっているので、よく集めてらっしゃいます。種類が多いので同定には図鑑が必須となります。現在日本では保育社の「原色日本甲虫図鑑」(I~IV巻)が販売されており、今のところ網羅されたものでは一番いいのではないでしょうか。しかし初版が1985年のものなので、情報が古いところもあります。今販売されているものは部分的に改定されていますが、刷新しないといけないかもしれません(でも多くの人は高齢者になりつつあるからなぁ・・・)。