昆虫の分類32

いい天気で日中はぽかぽかしたいい陽気になるのではないかと思ってます。火曜日は実家のサクラにミツバチやハナアブがぶんぶん飛んできてました。昆虫採集シーズン到来ですね。

ニジカタビロオサムシ今日はコウチュウ目の肉食亜目 Adephaga のお話です。肉食亜目は後脚の基節が後胸腹板に固着していることも特徴の一つです。肉食亜目にはミズスマシ科 Gyrinidae、コガシラミズムシ科 Haliplidae、ムカシゴミムシ科 Trachypachidae、コツブゲンゴロウ科 Noteridae、オサムシモドキゲンゴロウ科 Amphizoidae、ゲンゴロウダマシ科 Hygrobiidae、セスジムシ科 Rhysodidae、オサムシ科 Carabidae、Meruidaeの9科が含まれます。これまで独立の科とされてきたハンミョウ科、ゴミムシ科などは幼虫の形態からオサムシ科の亜科に降格されました。

写真はニジカタビロオサムシ Calosoma sycophanta (Linnaeus, 1758) です。ヨーロッパに分布するオサムシで、マイマイガの幼虫などを食べます。オサムシ類は飛べずに歩くものと考えている人が多いですが、真正オサムシ群だけで、ゴミムシなどは飛べます。肉食亜目の9科のうち、ほとんどが肉食で水の中か水際に生息し、陸生のものから水生に進化したのか、はたまたその逆なのかという議論がなされてます。後脚が腹板に固着していることなどから、さまざまな議論がなされています。

ナミゲンゴロウこれはナミゲンゴロウ Cybister japonicus Sharp, 1873 で、秋田県のある人からいただいて飼育していたときのものです。大阪府下では絶滅種として大阪府レッドデータブックに記載されています。その他の県でも絶滅と記載されているところが多く、深刻な状況になっています。大阪府下で発見されても、採集しようとする人が殺到することが予想されるので、詳細が公表されることはないでしょうね。よく見るとオスの特徴である前脚が吸盤状になっていて、メスの背中にくっつけて離れないようにしているのが見ることが出来ます。

 

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