昆虫の分類44

今朝は朝早くから雨が降っていやな天気ですね。一日中降る予報になってますが、サクラが散ってしまう花散らしの雨になるんですかね。

クシヒゲツツシンクイ今日からヒラタムシ系列 Cucujiformia になります。まずはツツシンクイ上科 Lymnexyloidea です。この上科はツツシンクイ科 Lymnexylidae だけで構成されます。体型は細長い円筒形で、鞘翅もですが全体的にキチン化が弱く、軟弱な甲虫です。後翅は横に折られることなく縦方向にだけ畳み込まれます。体型的にそうなってしまうんでしょう。日本産にはコバネツツシンクイ Arractocetus nipponicus (Nakane, 1984) という種がいて、鞘翅が短くなっています。この種は枯木の周辺をハチのように飛び回るのが観察されています。産卵のためと思います。

ムネアカホソツツシンクイ写真1はクシヒゲツツシンクイ Hylecoetus flavellicornis (Schneider, 1791)、写真2はムネアカホソツツシンクイ Lymnexylon ruficolle Y. Kurosawa, 1949、写真3はオオメツツシンクイ Melittoma oculare (Nakane, 1963) です。私は採集したことがありません。カミキリムシを狙う人はよく採集してらっしゃるかもしれませんね。というのもツツシンクイ類は針葉樹・広葉樹のどちらの伐木に来るものや、ブナ科やシイの伐木などに来るものが知られているからです。カミキリムシも同様で、カミキリムシを採集する人は、そういうところを見て回るので出会うチャンスはずっと高いでしょう。私はどちらかというと、採集は落ち葉ふるいなどがメインなので・・・。

 

オオメツツシンクイツツシンクイ類は原色日本甲虫図鑑Ⅲに掲載されていますが、オスの標本はあまり採れないことが書かれています。メスとの習性が違うことからみたいですが、採集してみたいですね。

しかし今回は細長い種類ばっかりなので、文書欄が間延びしてしまってます。ごめんなさい。

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