今日も朝から暑い大阪です。明日は曇りで明後日が雨という予報。気温が下がるといいですが、湿気が増えるのは嫌ですね。
忙しすぎてここに書くネタを見つけるのが、今のところ億劫になっています。こんなことではいけないのですが、今日は以前に作成していた展足中のものをまた書きます。
会社の数人が驚いてくれたゾウカブト。写真では両脇に飾られていますが、最近では種小名を利用してエレファスゾウカブトと呼ばれています。私の子供の頃の図鑑には単なるゾウカブトとして書かれており、その他のゾウカブト類は種小名を使ってアクタエオンゾウカブトやマルスゾウカブトなどと書かれています。
大航海時代に採集された昆虫類は、よくギリシャ神話やローマ神話の神々の名前が使われています。これは二名法を確立したLinnaeusが神々の名前を使うことによって、神話の世界を昆虫界に確立しようとしていたといわれています。故に同じ神を示すのに、名前が違うというものが出てきます。
学名はラテン語・ギリシア語化されたものを使用すること、という初期の国際動物命名規約に書かれています。学名のことに関しては、九州大学名誉教授の平嶋義宏先生による学名関連の本で見てみるとよくわかります。興味のある人は一度読んでみて下さい。ルーミスシジミPanchala ganesaなどはサンスクリット語由来であり、Panchalaは北部インドの部族の名前と考えられており、ganesaはインドの神・歓喜天(象の頭を持った有名な神様)に因んで命名されています。
よく人に新種を見つけたら自分の名前をつけることが出来るんですよね?と尋ねられますが、人に献名するのが普通で、自分で自分の名前をつけるのは好ましくないようです。