昆虫の分類8

まだましな寒さでしたが、週末は西日本で大荒れの天気になるそうです。公共交通機関もどうなることやら。皆さん、気をつけておきましょう。

オオヤマカワゲラさて今日はカワゲラ目 Plecoptera です。カワゲラ目は幼虫が渓流に棲むため、河川の上流の方に行けば見ることが出来ます。南極をのぞく全大陸に生息し、3500種類程度が知られています。細い円筒形で、上下に平圧された昆虫で、腹部末端には二本の尾毛があります。不完全変態で、水の中にいた幼虫は陸上に上がりトンボのように羽化します。

幼虫もよく似た体型ですが、呼吸する鰓は胸にあります。カゲロウは腹部側面、トンボは腹部末端に鰓があります。このことでグループが開けられていることもあるのですが、幼虫が水生なのは有翅類の基本とされています。しかし、水の中から陸上に上がり、そこから昆虫が派生したという考えがありますが、また水の中に戻るということに対して疑問を持っている方もいらっしゃるようです。系統分類学では、最節約原理というものがあり、人間の論理で説明しやすくしています。疑問がある人はその考えに立っているのでしょう。

当社がある茨木市には安威川があり、その上流は北摂山地で自然が豊かなところです。5月~梅雨明けぐらいに安威川の上流を散歩すればカワゲラを見ることが出来ると思います。

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