移動教室

20150528095413

大阪は今日も暑く、うだるような暑さですが、まだ5月です!気温は枚方で33℃になっていますし、熱中症で救急搬送された方もいらっしゃいます。しかし梅雨が明けて夏本番、という頃には逆に冷夏になっていたりするかもしれませんね。

昨日は豊中市のとある小学校に出前授業をしに行ってきました。3年生だったのですが、この暑さの中でも元気一杯でした。授業の時間内で行わなければならず、こちらの伝えたいことを伝えて、いざ質問というときに時間切れになってしまいました。子供たちにはかわいそうなことをしてしまいました。俣手紙を送ってくれるということで、きちんと返事をしないと。

写真は以前に使ったものの再利用で、昆虫の全目が入っています(カカトアルキ目以外)。ごめんなさい。

LINEで送る

投稿日:

甲虫のCD‐ROM

20150523083817

今朝は会社に来る途中、信号無視の車に轢かれそうになりました。もう少し早かったら、と思うとぞっとしました。先日似たような事件がありましたが、歩行にしろ運転にしろ、交通ルールを守る意識を高めておかないと大変なことになる時代だと思いました。

今日は甲虫の幼虫らしきもので不明なものがあったので、CD-ROMを持ってきました。ウィンドウズでしか動かない検索システムで、オーストラリアのCSIROから発売されていたものです。今は絶版になっていると思います。

もちろん、英語と専門用語で検索していくので、慣れていない人は難しいかもしれません。成虫版と幼虫版と分かれていて、検索結果はすべての属まできれいな絵が表示されます。

件の幼虫は初齢か若齢なので掲載されているかわかりませんが、やってみます。

LINEで送る

投稿日:

クサカゲロウ

2015052109460820150521094608-2

昨日は帰宅途中にスーパーに立ち寄り、買い物をしたのですが、支払いを済ませて外へ出てみると雨が降っていました。昼間はあれだけ晴れていたのにウソみたいです。「何でやねーん!」と一人ぼやきながら家路へ付きました。 さて先日妻から託された昆虫の同定ですが、クサカゲロウ科の類は日本産目録によると45種が記録されています。現在編纂されている日本産昆虫総目録は、まだ鱗翅目と双翅目しか出版されていないようですので、現在何種いるかはわかりません。 他に良いのがないので1992年の津軽昆虫同好会会誌Celastrinaに掲載されていた脈翅類の絵解き検索を使って同定しました。その結果、クモンクサカゲロウ Chrysopa formosa BRAUER, 1851にたどり着きました。翅脈と顔面の斑紋の形質状態で進めて行きますが、目録に掲載されていて、検索表に掲載されていないものもいるので、暫定的にしています。 今度時間があるときは、ヒメカゲロウ科にも挑戦したいと思います(難しそうですが)。

LINEで送る

投稿日:

ヒロクチバエ

20150520092736 20150520092736-2

奄美地方が早くも入梅したそうですね。今日の大阪は朝から暑いですが、いい天気が続くといいなぁ。入梅も近づいているので、いつまでいい天気が続きますやら。

先日は彩都周辺で調査を行いましたが、月曜日は私の妻が貝塚まで調査のお手伝いをしてきました。妻もある程度はわかるのですが、細かいグループになるとこちらへ回ってきます。先日の彩都で調査したものと同じ種類が捕獲されていて、今よく見かける昆虫の中で、ついミバエと間違えてしまうのが写真のヒロクチバエです。1枚目はニセフトスジヒメヒロクチバエです。2枚目はヒロクチバエの一種です。

ミバエもヒロクチバエも翅に斑紋があるものがあり、翅脈や剛毛配列などで分けるのですが、顕微鏡がないと見た目だけではなれないと難しいです。あまり手元の図鑑にも掲載されていないので、そういった図鑑がでてくるといいなぁ、と思っています。インターネット上で専門家が集まる掲示板などがあり、非常に参考になります。が、ヤドリバエ類などはほとんど出てこないので、難しいグループなのでしょう。一番種類が多そうなのですが。

LINEで送る

投稿日:

ただいま勉強中

20150516184447

大阪府の毒物劇物取扱者の試験が8月6日(木)に行われます。私も資格をとるために今現在勉強しているところです。

農学部出身なので、農薬化学の単位は取得しましたが、遠い昔なのでチンプンカンプンなところも出てきてあせっています。

特に名称を覚えるのがつらくなっている今日この頃。がんばらないといけません。しかもこの日程の周辺では、夏休みなので子供たち相手の昆虫教室をいくつか請け負っているので少し心配しています。

これが終わると危険物取扱者乙4種を取得しようとも考えています。大学受験以来の猛勉強です(泣)。

LINEで送る

投稿日:

ゴキブリ標本

20150516183428

昨日の晩は雨が降る前だったので、やや蒸していました。未明から雨が降り昼には止みましたが、その後は少し肌寒かったですね。体調管理にはお気をつけください。

この場をお借りしまして、お知らせいたします。
明日は箕面公園昆虫館で外国産のゴキブリの標本作成講座を開催いたします。講座の前には館長のお話もあります。興味のある方は一度遊びに来てください。

写真はチュウトウゴキブリですが、ブラベラスメンガタゴキブリの標本を作成し、皆さんに持ち帰っていただくようになっています。

LINEで送る

投稿日:

昆虫相調査

20150515125957 20150515125957-2 20150515125957-3

昨日はお休みをいただき、箕面市と茨木市の北部にまたがる彩都まで昆虫相調査を行ってきました。

春先なのでいろいろな昆虫がいましたが、先日の台風接近時にあった大雨の影響で、調整池の周辺に張り巡らされていた金網が上流から流されてきた植物遺体などで倒されていました。人はめったに入れないようになっているので、大丈夫だとは思いますが、自然の力はすごいものだと考えさせられました。

二枚目の写真は採集してきた昆虫の一部で、花にはアオハナムグリ、ギシギシにはハムシ類がついていました。ハグロトンボやアサヒナカワトンボがいるかと思いましたが、まったく見かけず、シオカラトンボの雌やオナガサナエが見られたぐらいです。

三枚目の写真は、採集していたときに見つけた変なハエトリグモです。オオハエトリグモ属Marpissaだと思うのですが、千国先生のクモ図鑑には掲載されていませんでした。自宅にあるクモ図鑑で調べないといけません。

採集するときは楽しいのですが、採集してきた昆虫のためにも、これをデータにして解析しなければなりません。調査地点は5地点ぐらいあるので、採集状況の記憶のあるうちに早く纏めなければ。年はとりたくないですねぇ。

LINEで送る

投稿日:

ハネカクシ

20150513132321

台風が去った後は、いい天気になり暑いくらいです。ただ、朝方は少し寒くてどういう服装で出社すればいいのか悩んでしまいました。少し厚手のYシャツにしたのですが、それでも寒かったです。

出社すると、検定しなければならないモニタリングの回収物が山ほどありました。今週はこれに費やされそうです。

そのモニタリングの中でも、ハネカクシ類は亜科レベルであれば楽チンなのですが、属や種まで判別しようとするとかなりの困難を極めます。ハネカクシ類は国内で約3000種類ほど名前がついたものがありますが、名前のついていない種(未記載種といいます)はその倍以上もあると想定されており、改めて種の多様性のすごさに気付かされます。

写真は屋内には入ってはきませんが、土の中にいるハネカクシで、Edaphus属のものです。これまでに何種類かは記載されていましたが、種類が多いこの属は、小さいということもあり、最近になってVolker Puthz博士によって記載されました。私も標本を持っていますが、種までの同定は出来なかったものです。この論文も取り寄せないと判りません。

外国人がつけた日本のハネカクシの名前には、日本語由来のものがあり、わさび、てんぷら、大名、帝などその種の特徴を表さないものが多く出てきます。これも外見は同じで、特徴を表せないから言葉の響きの面白さでつけているだけのものもあります。学名からその種の特徴をつかむことができる場合もありますが、これではどんな特徴があるのかつかめません。困ったもんだ。

LINEで送る

投稿日:

オオキノコ

20150509093915 20150509093915-2

今朝は朝から雨が降り、鼻の奥や軟口蓋付近が痛いということもあり、やや憂鬱です。

もうすぐ湿気が多くなりキノコの季節になってきます。昆虫にとってキノコは重要な栄養源であり、それを利用している昆虫は多岐にわたります。キノコの季節は昆虫採集が楽しくなってくる季節でもあります。

いつも考えていることがあるのですが、なぜキノコに集まる甲虫類は似たような模様になるのでしょうか?キノコゴミムシ、デオキノコムシ、オオキバハネカクシ、オオキノコムシ、テントウムシダマシ、ナガクチキムシなど、黒地の鞘翅に黄色や赤色の帯があるものが多いのです。こうなると擬態かな?と思ってしまいますが、これだけあると誰がモデルで誰が真似してるねん!と突っ込んでしまいそうです。大阪人の悲しい性でしょうか・・・。

これだけ同じ模様だと遺伝子はどうなってるんでしょうか?最近の分子生物学はかなり発達してきているので、この手法で何かわかるかもしれません。誰かやってくれませんかね。

LINEで送る

投稿日:

地形図

20150508092645 20150508092645-2

以前に採集ポイントを記録するのに、道路地図を利用していると書いたことがあります。しかし、人から標本を提供された場合、そのラベルからどこにあるのかを確認しないといけません。というのも、論文を書く場合には、検視した標本を北から南方向へ、並べないといけません。同じような緯度にある場合には西よりも東を優先するというのが暗黙のルールです。

昆虫採集をするのに山奥へ入っていく場合が多いので、地形図を利用します。道路地図では大まかなところや有名なところは掲載されていますが、細かい場所はあまり詳しく掲載されていません。一番早いのは採集した人にどこで採集したかを尋ねるのが一番手っ取り早いのですが、遠くにいる人だとそれもかないません。それに標本もいただいているのにさらに手間をかけさせるのが一番気になる部分ではあります。

しかし、わからない場合には尋ねるしかないのです。特に地方では読み方が違うとか、採集ラベルは外国の人にも使用してもらうように英語で書かれるのが基本になっています。ですからこちらも出来るだけ調べて、調べた上で分からない時に尋ねることにしています。

採集した人が表記を間違っているときもありますので、注意しないといけません。しかも、平成の町村大合併で変更した地名や廃止された地名もあるので、その点も注意しないといけません。最近はGPSで緯度経度を併記した採集ラベルをつけている人もいらっしゃるので、便利なこともあります。

私はそういう機器は持っていないので、原始的なラベルです。

LINEで送る

投稿日: