ヒアリ調査に当社製品が採用されました

成田空港、及び北海道新千歳空港でのヒアリ調査用の捕獲トラップに、当社製品「むしむし探偵団 ② アリシリーズ」が採用されました。

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春日山

今朝は家を出るときにはパラパラと降っていたのですが、後もう少しで会社に着くというときに大降りになってきました。日頃の行いが悪いのでしょうか。

DSCN5937昨日、普通はお休みをいただいている日なのですが、報告書を作成しないといけないので出勤するつもりでした。しかし日曜の昼に急遽、奈良の妻の実家に行くことになりました。それならば、と甲虫学会で現在進めている計画のために、春日山の写真を撮影しに行ってきました。全体の写真も欲しかったので、若草山に登りましたが、山頂はあくせくもせず優雅に暮らしている神の使いであるシカがいました。私もマイ若草山のシカペースで出来たらストレスはかからないと思うのですが、そうはいきませんね。余談ですが、「早起きは三文の得」というのは、奈良時代に自宅の家の前でシカが死んでいると罰金を徴収されたことにより、早起きして役人が来る前にどこかに移動できたことから出来た言葉だとされています。いろいろ諸説はありますが。

山頂に到着して写真を撮影した後は、昆虫DSCN5945観察をしました。天然記念物に指定されている春日山原生林があるので、春日山や若草山も許可を得ないと採集することは出来ません。事前申請が原則なので、昨日は写真撮影だけしました。ルリセンチコガネがシカのフンを目指して活動していました。その他にもシカの被害によって樹皮を食べられたと思われるコナラ属の樹木では樹液のにおいが辺り一面に漂っていて、ムネアカオオアリやハヤシクロヤマアリ、ウシアDSCN5942ブ、ヨツボシケシキスイなどが見られました。採集しに行きたくなってしまいました。しかし毎月の予定では、ずっと報告書作成なので、採集に行くヒマが無いのはつらいですね。

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土壌動物

今日はちょっと曇り気味で涼しくなるのか蒸し暑くなるのか分かりません。日曜と月曜は雨の予報になっているので、蒸し暑くなるのでしょうか。

日本産土壌動物簡単な資料作りに「日本産土壌動物」を持ってきました。ササラダニの権威(今はホソカタムシ科)の青木淳一先生が編著となっており、ダニ類はかなり豊富に掲載されています。この本はすでに第二版が刊行されており、二冊組みの書籍となっています。価格は約40000円。購入をためらってしまったままで時間が過ぎていきました。最近は他にもどんどん欲しい本が出版されていて、困ってしまいます。ここから必要な情報を抜いて簡単に纏めるつもりですが、何かと忙しくしばらくは出来ないでしょう。甲虫学会関係の今月末の締め切りも控えているし。

家には古い本が多くあると以前にも書きましたが、使わずにそのままにしておくとチャタテムシを見かけてしまうので、天気のいい日は日陰で虫干ししてます。皆さんも古い文献を持っていらっしゃるなら気をつけましょう。

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世界甲虫大図鑑

梅雨も明けて暑さも厳しくなってきました。ただ梅雨明け以降、風が吹いて朝晩は涼しくて気持ちがいいですね。

世界昆虫大図鑑研究仲間の丸山君(九州大学総合博物館)のブログを見ていると、NHK子供電話相談室の昆虫担当になったそうです。かつては群馬昆虫の森の名誉館長・矢島先生が長年続けておられたのですが、今年から丸山君がやることになったようです。丸山君は「昆虫はすごい」や「ツノゼミ」・「輝く甲虫」などを著しており、豊富な知識と経験を持つ人なので大丈夫でしょう。最近は「世界甲虫大図鑑」の日本語版監修もしており、私も発売日に買いました。面白い本ですので、ぜひご覧になってください。論文でしか見ることの出来なかった甲虫が見られます。

私も昆虫館での勤務時代は、夏休みになると子供が来館して昆虫の名前(昆虫だけでなく植物・魚・両生類・爬虫類・鳥類もきました)を尋ねてきたり、写真を持ってきて名前を聞いたりと夏休みは忙しくなっていたものです。今は家屋害虫が90%を占めていますが、この夏はやはり採集に行きたいです。海岸性の甲虫などは海で遊びながら取れると最高なのですが、人が遊んでいるような環境ではあまり取れないので、タイドプールで観察とかになるかもしれません。

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宝塚昆虫館報

いやな雨が続きますね。今日は明日の会議のためにいろいろと書類を持ち帰らないといけないので、雨に濡れないようにしないといけません。

宝塚昆虫館報1号調べ物の続きで、今日持ち帰る予定のコピー文献の一部。今では原本を入手するのは困難なものの1つです。兵庫県宝塚市にあった宝塚昆虫館報。宝塚昆虫館は昆虫少年だった戸澤信義氏が阪急電鉄に入社し、創設した宝塚新温泉熱帯動物園の施設の一部です。外観の写真がのどから手が出るほど欲しいのですが、無理でしょう。1939年から1968年まで利用されていました。施設が閉鎖となり、閉館後、その跡地は宝塚ファミリーランドとなり、宝塚ガーデンフィールズ(これも閉鎖されました)に変わっていって、今は何になっているのやら。

関公一の所蔵印そこで館長を務めていた戸澤信義氏は、北野中学時代に箕面などに通って昆虫を採集していました。同級生が、後に九州大学教授となる江崎悌三博士で、一緒に採集などをしていたようです。写真はその宝塚昆虫館報の第1号(昭和15年9月10日発行)です。その記事を飾ったのが江崎博士でした。表紙をよく見てみると、アマチュアの昆虫研究家・関 公一(せき きんいち)氏の所蔵印も見られます。戸澤氏はハチの研究を行っておられたので、宝塚昆虫館には欧米の研究家たちと交換した標本がいっぱいあったそうです。宝塚昆虫館の標本は現在、大阪市立自然史博物館に移管されて保存されています。私も箕面の昆虫相の研究もしているので、これを調べに行かないと行けません。

宝塚昆虫館報1号(再版)好評だったのか、昭和16年11月10日に改定再版されたものもあります。体裁も少し変わり、第二次世界大戦あたりの印刷物としては良いものです。この後物資窮乏により粗悪なものに代わっていったのかもしれませんが。

全部読んでいる時間は今のところないので、空いた時間に使える情報を探さないと思うと、少ししんどいです。戸澤さんのポートレートも珍品かもしれません。今のところ配布物に掲載されていた1つしか知らないのですが、これも利用できるかどうかわかりません。

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倭聖尨茸虫

朝から小雨がパラついています。午後からは大雨と聞いていますが、これで少しは涼しくなってくれれば助かるんですが。

Mikado japonicus昨日は家に帰ってから、和名に関西地方の地名がついた甲虫を調べてみました。14の地名(摂津や河内など)や県名がありましたが、ヤマトだけは奈良県大和地方なのか日本を指すのか、さらに学名も含めて詳しく調べてみる必要があります。タイトルに書いたのは私の研究しているムクゲキノコムシ科に属するもので、ヤマトヒジリムクゲキノコムシ Mikado japonicus Matthews, 1889です。属名は「帝」にちなんで名づけられました。他にもmicadoとか綴りを変えて種小名にしている昆虫もいます。この種は種小名がjaponicusとなっているので、日本のことを指します。微小な甲虫で体長は0.45mmです。サルノコシカケ科のキノコの裏に群がって胞子を食べているとされていますが、記載したA. Matthews 神父は茸の裏に来ているハエの幼虫や卵を食している可能性も捨てきれないと書いています。観察できればいいのですが、なにぶんにも小さすぎて・・・。

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難しい

もう朝から暑くてバテバテです。今日も熱中症指数が高くなってますので、皆さんもご注意ください。

会社に来ると業務がいっぱいなのですが、家に帰ってもやらなければならないことがあります。自身のムクゲキノコムシ科の研究、鳥の巣の甲虫群集、箕面の甲虫などですが、この秋、学会で講演や展示するので、その調べ物もやってます。

日本の昆虫館それらのうちで宝塚昆虫館や花園昆虫研究所などを調べてます。時代が古く、情報としても少ないものです。なので、生き返りの電車の中の時間を有効に活用すべく、2012年に購入した「日本の昆虫館」を再度読み直すことにしました。著者は矢島稔氏です。豊島園昆虫館を創設された方で、現在はぐんま昆虫の森名誉園長です。ラジオの子供電話相談室の昆虫担当の先生でもあります。いまは誰かに代わってるかもしれませんが・・・。

情報も重要ですが、写真も重要で、宝塚昆虫館の写真などはインターネットでは見られるものの、著作権の関係で使用できないでしょう。甲虫学会での使用だけなので、「使ってもいいよ」と許してくれる方がいればいいなと思っています。

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いろいろ出てきました

クサギカメムシ幼虫月曜日に布団を干そうと思って、ベランダに出ると、防鳥ネットに何かが付いていました。布団のゴミかな、と思ってよく見てみると孵化した後のカメムシの卵塊でした。こんなところにも産むのかと思っていたらまだ下のほうにも卵塊があり、そこにはクサギカメムシ Halyomorpha halys Stål, 1855 の幼虫がまだいました。とりあえず採取しましたが、月曜・火曜と非常に暑く、家の中に置いておいたのですキマダラカメムシ幼虫が、死んでしまいました。

クサギカメムシ幼虫を採取した日の晩、「カメムシがいてる!」とうちの子供が言うので見に行ってみると、今度はキマダラカメムシ幼虫 Erthesina fullo (Thunberg, 1783)でした。その翌日は妻がアオカミキリモドキらしきもの(まだ同定してません)を採取していました。梅雨明けしていないので「梅雨の晴れ間」ですが、いろいろと虫が目に付いてきました。

アオカミキリモドキ2これまではクロアリとかシロアリでわが社も忙しかったのですが、スズメバチやアシナガバチ、カメムシなどで害虫相談が増加してくるでしょう。これをご覧になった方も、虫のことで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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工芸作品

今日も朝から暑いですね。現場に出かける人は作業中の水分補給などを忘れずに、熱中症対策をしてください。

今日は私の友達の紹介を少しお話します。以前勤務していた某昆虫館で知り合いになったんですが、館長のツィッターを見て応募してきた人です。関東の有名美術大学で学んできたことを活かして、昆虫館の展示物などを製作していました。1年限りの約束で、今は陶芸の学校に言っているとかで、いろいろなものを昆虫をモチーフとして製作しているようです。

DSCN58221日の勤務が終わった後、話をしていると展示即売会の話になり、そこで展示していたものをいただきました。それがナナフシのブローチです。これは陶芸作品なのですが、釉薬の関係で濃いものから薄いものまであり、自然界と同じで面白いと思いました。ただ種類までは判別できませんでした(笑)。これをいただいたのは退職する2ヶ月前ぐらいだったのですが、もらって喜んでいると次に製作するものも差し上げDSCN5817ますといってくれました。楽しみにしていたら何と! クロカタゾウムシのブローチでした。写真では分かりにくいかもしれませんが、これもクオリティが高く、「つや消し」の状態も先島諸島で見た生きた個体とそっくりでした。あんまり触ると手の脂が付いて「つや消し」じゃなくなりそうな気がしているので、ぜんぜん触ってません。その上、これを入れている小箱も自作だそうです。

DSCN5824これまでには昆虫をモチーフにした工芸品や美術品を見てきましたが、それぞれ味が有りますね。とりわけ好きなのは以前にも紹介させていただいたスカラベのものや、中国の玉石で出来たセミなども面白いですから、いろいろと探してみてください。

ちなみに作者本人の許可を得てから写真を掲載していますので、無断で使用はやめてくださいね。あと、作者から氏名を出しても良いとも言われていわれていますので、この場を借りてお知らせと一緒に。

作者は由良薫子さんで、この夏8月24日~「水の中の生きもの展」を東京で催します。ぜひ興味のある方はインターネットで確認してから、行ってみてください。いろいろ出品していると思います。

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朝から暑い・・・

今朝もいい天気で、日なたは結構暑くて、会社に来るまでに疲れてしまいそうでした。通り道の公園ではクマゼミ Cryptotympana facialis (Walker, 1858) が合唱してるし、さらに暑くなってしまいました。

ヒグラシ大阪市内では、というより私の家の前の公園では6月27日に初鳴きを聞きました。梅雨が明けていないのに気温条件・日照条件がそろったため、間違って鳴き始めたのでしょう。私個人としては、クマゼミより盛夏はミンミンゼミ Hyalessa maculaticollis (Motschulsky, 1866)、晩夏はツクツクボウシ Meimuna opalifera (Walker, 1850)とヒグラシ Tanna japonensis japonensis Distant, 1892 が好きですね。

後どれぐらいで梅雨が明けるんでしょうか?エル・ニーニョ現象が終わってラ・ニーニャ現象が起きているとのことで、今年の夏はどうなりますやら。

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