群飛にご注意!

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みなさん、このGWはどうお過ごしだったでしょうか?私は妻の実家に行き、家族サービスをしてきました。日ごろ遊んであげることができないので、目一杯遊びましたが、くたくたです。なのに明け方頃は雷がすごくていつもより早く目が覚めてしまいました。

大阪ではGW前からポツポツと翅アリが出たという電話が会社に入ってきていましたが、妻の実家でもヤマトシロアリの翅アリを見かけました。群飛の季節になりましたので、ご注意ください。体全体が黒っぽくアリみたいですが、頭の後ろ(前胸の部分)になりますが、その部分が黄色いので一般の方でもすぐに見分けがつきます。

翅アリを見かけましたら当社までご相談ください!

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昆虫の学習帳

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私の友人のブログを見ていると、とある学習帳の昆虫シリーズが、アマゾンと協力して各年代別にして人気投票を行い、上位だけセットにして復刻限定発売するらしいという記事を掲載していました。

昆虫シリーズ終了ということでしたが、「表紙が虫だと気持ち悪くて娘が持ちたくないといっている」とか、「授業が終わってノートを閉じられない」といったクレームを受けての判断だったそうで、一般に嫌われているハエやゴキブリではないし、写真のようなカメノコテントウやコクワガタ、きれいなカザリシロチョウだってあったはず。私個人の意見ですが、現代の子供たちは少し不幸だなと思ってしまいます。

人それぞれですから、昆虫が嫌いならば選択しなければいいだけの話です。しかし、一部の人の都合でその選択肢そのものが少なくなると、子供も他の選択肢を知らずに成長してしまうことや、昆虫のことをよく知らずに「虫に触れない」とか「虫が嫌い」という結果になってしまうのではないかと思っています。クレーム対応も大事ですが、会社のイデオロギーも大事だと考えています。

昆虫は今現在地球で一番種類が多い動物で、全生物の約70%を占めます。その昆虫と同じ地球上で生活するんですから、昆虫のことをよく知らないと、家の中に入ってきたときに適切な判断が出来ません。むやみやたらに薬を撒いても、住んでいる人に影響があったり、その薬に耐えることが出来る虫を産み出してしまうことさえあります。

ですから私たちも日々、どのように処置をすれば住んでいる人が納得して快適に過ごすことができるか、環境に対してどのような影響があるか、などということを念頭において、仕事に励んでいます。

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GW

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今朝は電車があんまり混んでいませんでした。GWなのでお休みをとられた方もいらっしゃるのでしょう。でも学生の姿もあまり見られなかったのは自主的に休んでいるのかもしれません。社会人になるとそんなことは出来ませんから、今のうちですね。

さて私の方はというと、GWの予定がまだ決まっていません。子供たちとおじいちゃんの家に行くだろうとは思いますが、いろいろと仕事があり、どうなることやら。

もし時間が有るなら、じっくりと読みずぎて、あまり進んでいない本を読もうかと思ってもいます。そんな本は一杯あるのですが、「昆虫の進化」という洋書、こういうタイトルは最初から読まないと、自分の研究の部分(甲虫)だけでは概要はつかめません。その他の本だとポイントを押さえる部分を読めばいいので助かりますが、最新の研究を盛り込んだ本も続々と出版されるので、追いつかない状態です。

現在、研究に必要な本を購入するとどれぐらいの金額になるかを計算してみたら、生活がかなり辛くなることがわかりました。子供もいるのであまり購入は出来ませんが、出版期間を過ぎてしまうと購入できなくなってしまうので悩んでしまう今日この頃です。

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太陽光発電

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今朝は朝から暑く、夏場になったらどうなるんやろ?という気持ちで会社に来ました。GWの子供を連れてのお出かけもいったいどうなることやら・・・。

28・29日と、当社ではソーラーパネルを屋上に設置しました。これで電力を補い、エコに貢献できるでしょう。このソーラーパネルを設置するのに、屋上の片づけをしました。設置する場所確保のために、屋上倉庫があったので移動したのですが、その作業を行った人たちは筋肉痛になっていました。もちろん私も、といいたかったのですが、まだ現れていません。かなりの肉体年齢なのでしょうか・・・。

ときどき間違えてソーラーシステムと言ってしまう時がありますが、ソーラーシステムは自然科学関係では「太陽系」のことを指すので、気をつけなければいかんなぁと思ってます。

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アリとゆかいな仲間たち

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よい天気が続いています。あれほど続いた雨模様はどこへ行った?という感じです。でもこうよい天気が続くと、そろそろクロナガアリの群飛が気になります。クロナガアリは日本のアリ類の中でも一番早く群飛を始め、4月下旬あたりとされています。「羽アリ」がでた!と連絡が来るかもしれません。シロアリの群飛情報にも気をつけておかないと。

アリといえば、昆虫研究者の間で少しブームになっているのがアリの巣やシロアリの巣で、アリと共生している昆虫を調べることです。現在九州大学総合博物館准教の丸山宗利博士が火付け役とも言うべきでしょう。私は研究対象が近いので、彼の北大時代から仲良くさせてもらっていますが、面白いぐらいに新知見や新種を記載しまくっています。研究者とはこうあるべきだと思う人が数人いますが、彼もそのうちの一人です。彼も研究する上で材料を募集しているようなので、協力していただければ幸いです。

で、私も協力すべく調査のついでに見ていますが、今回ここに掲載するのは箕面で採集したアリスアブです。オウゴンアリノスアブが箕面から古い時代に記録されているので、それかな、と思っていますが見た目では分類は難しいようなので、保留です。

本種は地面近くをホバリングしていましたが、その周辺にアリの巣は発見されず、巣穴を探索するのにホバリングをしていたと思ってます。だから今年も採集された時期にゆっくり観察をしてみようと思ってます。

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地図帳

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研究者だけでなくていろいろ調査をする人は、フィールドノートを持っているでしょう。私も持っているのですが、補助的に地図帳にも記入しています。車で昆虫採集に行った場合には、車に搭載しているので、すぐに記入できるので便利です。頻繁に昆虫採集に行くと忘れてしまうこともあるので、後々のことを考えて記入しています。

大学院時代に学位を取得しに来たクモの先生がいらっしゃって、お互いに採集してきた土の中から甲虫類とクモやヤスデなどを交換していました。その先生から私が採集した物の大まかでいいからポイントを教えてくれということで調べていました。

日付を書いていただけたらよかったのですが、地点だけで尋ねられたので、過去の採集品である液浸ビンの中から抽出しました。すべて書けばまちがいはないだろうと思ってます。

その中には判らないのでそのままにしていたゾウムシ(写真2)や、新種であった目が退化したタマキノコムシ(写真3)などもありました。これは私の友人に託し、はっきりとは覚えていませんが、2006年に洞窟学会誌で新種記載されたはずです。文献請求もしくはコピーをしないといけません。

最初に書いたように、後から処理するとデータがなくなってしまう可能性があり、もしかするとただのゴミにしかならなくなってしまいますので、なるべく早く処理をしないといけないなぁと思う今日この頃です。

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ムクゲキノコムシ

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今日は朝からかなり暖かく、駅から会社まで歩いたら汗が滲んできました。快晴で少し風が吹くと心地よく感じられます。

2,3日前に知り合いからムクゲキノコムシの同定を依頼されました。個人的なものなので家で作業していますが、京都のものは完成しました。しかし石垣島のものは種数と個体数が多くてよく観察しないとわかりません。ので、1番目の写真のようにティッシュをひいたシャーレにアルコールに入っていたムクゲキノコムシを出します。さすが世界最小の甲虫といわれるだけあって肉眼だとホコリにしか見えません。アルコールのせいで、体が少し膨れているので、少し乾燥させないと展足出来ません。ちなみにピンセットでは出来ないので、極細の絵筆で脚を伸ばすとよいと標本作りのうまい人に聞きました。今はこれでやってます。詳しいやり方は違うのですが、また後日詳しい方法を書いてみたいと思います。

2番目の写真はヒサゴムクゲキノコムシの一種です。もう少し乾燥して体表面の状態や毛の様子などを見ないとわかりませんが、私が記載した種のようです。

3番目の写真はコゲチャナガムクゲキノコムシです。本州から先島諸島にかけて分布しています。この他にも未記録種や未記載種などがあるので、博士論文で扱った種とあわせて早急に発表しないといけません。仕事が終わって家に帰ってから少しずつやっているのですが、なかなか終わりそうにないです。

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安心感?

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昨日は少し遅くなり、家に着いたのは夜の10時過ぎでした。食事の後、ベランダに出てみるとハト防止用ネットに何かついていたので、よく見てみるとアゲハチョウが交尾をしていました。ハトが近づかないネットで、その上、夜なので安心をしているのかもしれません。私のマンションの南は公園で、ベランダと面しています。ですから時期になると、つがいのハトが営巣したりフンの被害がひどく、おととし設置されました。おかげで布団を干すことができません。そういう工夫がほしいなぁ。

寝床に入ってから考えると雌雄とも小さな個体で、日照量不足による温度上昇が少なくて、このようになったのかもしれません。他の昆虫でもそうなのか?と思いましたが、昨日アップしたケバエなどはぜんぜん普通の大きさでした。

今朝起きてベランダを見てみると、チョウはまだネットにしがみついていました。基本的に昆虫の交尾時間は原始的と考えられるグループではかなり長くかかるのですが、チョウは進化していると考えられているので、完全に日が昇れば飛び立っていくでしょう。しかし、トビムシ目の交尾行動は、オスは精子の入った球状のものを地面におき、メスがそれを拾うというものです。受精する確率が少ないような気もしますが、あれだけ個体数がいるのでちょうどいいのかもしれません。

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いろいろ出てきました

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春の嵐も過ぎ去り、よい天気が続きそうです。ゴールデンウィークもよい天気でありますように。しかし、こうなると虫もよく飛ぶようになり、いろいろなものを見かけます。

春先に多いのは、ケバエの仲間です(1枚目の写真)。川原などに行くとよく飛んでいます。幼虫も湿気の多い腐葉土のような土の中でうじゃうじゃといます。毛のような細長い突起をいくつも持っているので、すぐにわかるかと思います。写真はメスアカケバエのオスです。名前のとおり、雌は胸や腹が赤いのですが、オスは真っ黒で複眼が大きく、毛むくじゃらです。

また、川沿いではミナモオドリバエの仲間(2枚目の写真)が水面や地面をすれすれに飛んでいるのが見られます。写真はミナモオドリバエの一種で、Hilara属のものです。前脚第1フ節が膨らんでいますが、水面に落ちてきた昆虫をすばやく捕まえ、この膨らんだ部分から糸を出して、丸め込みます。これは雌にプレゼントするもので、求愛餌と呼ばれ、ラッピングしてから渡しているようです。

オドリバエの仲間はこのように婚姻贈呈の行動でも有名だそうで、ラッピングせずに渡すもの、ラッピングして渡すもの、獲物を含まない膜状や風船状のものを渡すという詐欺まがいの事をしているものもいるそうです。すごいですね。

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GW休業日のお知らせ

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いつもハウスドクターをご愛顧頂きありがとうございます!

皆さんも楽しみにしているゴールデンウィークがやってまいります。当社では暦どおりに営業をしておりますので、引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

当社の休業日を掲載いたします。当社へのお電話等には出られませんので、ご注意ください。

休業日:4月29日(水)、5月3日~6日(日~水)

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