理由があって12月9日から明日まで12連勤でした。複数で働いているので、法律的にはどこの勤務場所も労働基準法違反ではありませんのでご安心を。でもさすがに少し疲れてきました。月曜は実家の用事でまた出かけないといけませんが、仕方がないとあきらめています。
昨日・一昨日をきれいなオサムシ類を紹介してきました。今日は中国のきれいなオサムシについて紹介します。写真1はシナカブリモドキ Carabus lafossei Feisthamel, 1845 です。昔からよく標本が売られているもので、地域によって亜種が複数確認されています。日本には対馬にツシマカブリモドキ Carabus fruhstorferi Roeschke, 1900がいますが、これも人気のある甲虫です。かつてのDamaster属は研究によりCarabus属になってます。これも色彩変異があります。また、中国は昆虫採集に厳しくなってきており、昆虫がいそうな環境は国立公園などになっていますから、輸入も減ってくるかもしれません。
次はイボカブリモドキ Carabus pustulifer Lucas, 1869 です。オサムシの鞘翅の表面には鎖線状の稜のようなものがありますが、以前紹介したナガヒラタムシのような原始的な甲虫の名残かもしれません。イボカブリモドキは、その稜がさらに瘤のようになってしまっていて、見た目が面白くなっています。日本にはこんなオサムシはいなくて、うらやましい限りです。もしいたら採集の規制があるかもしれません。