昆虫の分類17

昨日夕方にスズメバチの巣の件で、会社の方と現場に出かけました。ケヤキの葉が落ちて梢の間にスズメバチの巣がありました。葉が落ちないと見えにくい場所に作っていました。家の周辺でスズメバチが多く感じたらぜひハウスドクターにご相談ください。

ゴキブリの一種今日はゴキブリ目 Blattaria のお話です。最近の研究では、シロアリ目 Isoptera とまとめてBlattodeaとしているようで、社会性や形態的に違いはあるものの、そうなりつつあるようです。私自身は別に分けてもいいんじゃないの、という軽い感想を持っています。論文か教科書をしっかり読まないといけません。分類学では、細分化する人をスプリッター、細分化せずに纏める人をランパーといいます。どちらも行き過ぎると混乱してくるので、どちらがいいとは言い切れません。昔は「鍵と鍵穴」理論で、外部形態や交尾器の形態の差異で種分類を行っていましたが、最近では分子分類も念頭に入れて考えないといけないのが頭痛のタネです。まぁ、昔のように分類していると、後々混乱してくる場合もあるのですが。

チュウトウゴキブリ2ゴキブリ目は古くから家屋害虫として嫌われています。しかしそのほとんどは森林の中でしか生活できず、森の中で朽ちたものを土に還す役割があります。家の中にいる種類は、半野外性のものもいますが、建物の中に入る際、下水道や排水溝などから侵入し、その侵入経路から病原菌を持ち込むため、衛生害虫として駆除の対象になっています。最近はチュウトウゴキブリ Blatta lateralis (Walker, 1868) (別名:トルキスタンゴキブリ、写真2)が資材に紛れ込んで侵入している事例があります。定着しているかどうかはまだはっきりとはしませんが、要注意種ですね。

ゴキブリの一種2日本のゴキブリはあまりきらびやかではありませんが、熱帯に行くと「これがゴキブリ?」というものがいます。テントウムシに似せた種類もいますし、写真1や写真3のような種類などがいます。一部ではゴキブリは人気の高いグループになっています。写真1と3の種類はまだ同定していません(すみません)。写真3はインターネットに画像が載っていたような・・・。

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