昆虫の分類56とGW休業日のお知らせ(再)

先日お知らせしましたが、もう一度ゴールデンウィークの休業日をお知らせいたします。4月29日、5月1日、5月3~5日がお休みになりますので、ご注意ください。

アカイエカ3さて、昆虫の目 Order を簡単に説明しながら続けてきましたが、今回で最終回になります。最終回はハエ目 Diptera です。学名の意味は2枚の翅という意味で、ハエ目の特徴である後翅が平均棍に矮小変化して前翅だけに見えることによります。これまで説明した目には、無翅昆虫を除いて学名の最後に「~ptera」とついてあるように、Carolus Linnaeus が翅を特徴として名付けられました。しかし一度翅を獲得した昆アリスアブ虫から派生して進化し、翅がまったくなくなってしまう昆虫はさまざまなグループにあり、生活する上で翅が必要なくなったためと考えられるものが多いのです。これらは仮説であり、真実は分かりません。

ハエ目は世界から約154,000種が記載されていますが、この2倍までの種数になるだろうといわれている多様なグループです。実際、日本でもまだまだ未記載種が存在しツマグロキンバエており、研究者たちが日々がんばっておられます。ハエ目には長角亜目(糸角亜目、カ亜目)Nematocera と短角亜目(ハエ亜目)Brachycera に分けられます。触角を見ていただくと、長角亜目は触角が糸のように細く長くなっていて、短角亜目はさまざまな形があり、短くなっています。短角亜目はさらに直縫短角群 Orthorrhaphaと環縫短角群 Cyclorrhapha に分けられます。直縫短角群にはアブなどの仲間が含まシュモクバエの一種れており、環縫短角群にはハナアブやハエの仲間が含まれます。環縫短角群はさらに無額嚢節 Aschizaと額嚢節 Schizophora に分けられ、額嚢を持たないグループ(ハナアブ、ノミバエ)と、額嚢と呼ばれる部分を反転させて囲蛹殻を破り出てくるグループ(残りのハエ群)とがあります。これは以前に動画でお見せしたと思います。気になる方は過去のブログを見てください。

額嚢節はさらに無弁翅亜節 Acalyptratae と弁翅亜節 Calyotrataeに分けられます。これは翅の基部に覆弁があるかないかで分けています。これも重要な形質で、キンバエ類の種の同定に使用されることもあります。ハエ目の中には害虫になっている種も多く、われわれの業界ではよく見るグループでしょう。ハエ類は産卵を腐肉や生ゴミにしたあと、食事の時に食べ物にとまったりすることで、病原菌を媒介することで嫌われています。でも見ていると翅脈や形態が多様で面白いグループです。写真は上から順番にアカイエカ Culex pipens pallens Coquillet, 1898、トゲアリスアブ Microdon oitanus Shiraki, 1930、ツマグロキンバエ Stomorhina obsoleta (Wiedemann, 1830)、シュモクバエの一種 Diopsinae gen. et sp. (ベトナム産)です。

これで昆虫の目の簡単な説明を終わりますが、これまで書いてきたことに加えて、もう少し情報を書きたい、研究も進んで新知見などをもう少し盛り込みたかったと思いました。それらはまたの機会にして、これでいろいろなグループに興味を持ってくれればいいなぁと思ってます。

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