展足中3

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朝からギラギラと太陽が輝いています。高温注意情報が出ていますので、体調管理とこまめに水分・塩分を取るのを忘れないようにしましょう!

さて、最近になってようやく残りの大型甲虫の展足が終わりました。ヘラクレスオオカブト、ゾウカブト♀、その他クワガタなど・・・。大きい発泡スチロールを使っているのですが、大型甲虫なので6頭ぐらいしか載りません。普通の甲虫であれば20匹以上は載ります。

しかし、これらの乾燥が終わると標本箱に入れなければならないのですが、高さがありすぎて普通の標本箱には入らないのです。普通の箱だと、ヘラクレス、ネプチューン、アトラス、コーカサスなど口の上から突出している角が当たる場合がほとんどです。そのため、下の角がゆがんで変な形になってしまいます。最悪、折れることもあります。

こういう大型の甲虫は通称「深箱」と呼ばれる標本箱を調達せねばなりません。最近お目にかかることが少ないので、今売っているところはあるのでしょうか。調べてみないと。

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小豆象虫2

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今日も暑いですね。室内でも熱中症にかかるので、お気をつけください。

さて、今日は昨日の続き。アズキゾウムシは貯蔵アズキの大害虫ですが、アズキの表面に付いた白い小さいものが卵です。観察をしていると表面は割れていないので、ふ化した幼虫は付着面から直接アズキに侵入していきます。

その中でどんどん食害していき、アズキ内で蛹になり、羽化するときには、アズキの表面を裏から丸く切り取り、脱出してくるのです。被害アズキ群の底の方には、丸いフタのように切り取られたアズキの表面がいっぱいありました。カミキリムシみたいです。

会社を休んでいると被害アズキと成虫を入れておいた袋が丸く穴を空けられていました。袋を二重にしていたので、脱出は出来ていませんでしたが、脱出していなくてよかったです。

生態を調べるために、いろいろな害虫を飼育してみたいのですが、拡散させないような飼育容器や飼育体制が必要ですね。

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小豆象虫

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久しぶりにこのコーナーを書きます。今日の大阪は梅雨明けしたとはいえ、台風12号の影響で大雨です。温度は高くないのですが、湿度が高くて少しうんざりです。

先週、社長が「アズキゾウムシを引き取ってきたのであげる」と仰ったので、ありがたく頂戴しました(写真1)。比較的飼育が簡単なので、研究室で実験用として、よく飼育されている甲虫・害虫です。

有名な貯蔵アズキの大害虫で、アズキを保存していたご家庭では、1度は発生させたことがあるかもしれません。オスとメスは触角の形状が異なることで区別できます。オスはノコギリの歯のような鋸歯状(写真2)、メスは櫛のようになっている櫛歯状(写真3)となります。

昔はマメゾウムシ科 Bruchidae という独立の科だったのですが、これまでの研究によりハムシ科の1亜科にされています。成虫の形態などからゾウムシに近縁だと考えられて名づけられたと思いますが、幼虫の形態を含めて総合的に判断されました。和名は日本でのみ通用するものなので、ルールなどはありませんが、学名は国際的に通用するということで「国際動物命名規約」というものが制定され、今は第4版が効力のあるもとされています。これは動物だけで、植物や細菌類にもそれぞれ国際規約が制定されています。

第4版からは各国の言語に翻訳されたものも効力があるのですが、それまではフランス語と英語でした。見開きで左ページにフランス語、右ページに英語で記載されていました。ですから2つの言語を翻訳して誤訳が無いように注意していたのですが、日本語版が出版されて楽になりました。これ自体に誤訳や、私自身の解釈の誤りが無ければの話ですが・・・。
興味がある人は一度読んでみて下さい。ちょっと難しいですよ。

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アリバチ

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昨日作成したこのコーナーの記事がありません。昨日確かにアップしたと思ったのに・・・。どうなってるんやろ。間違えてキャンセルしてしもたんやろか。

昨日の夕方に社員の方から「虫を捕ってきましたよ。」といわれて、いただきました。ムネアカオオアリに似ていますが、触角の形状が異なるなど、細かく見るとアリではなくアリバチの仲間です。アリバチ類はこれまでに2回ぐらいしか採集したことが無く、偶然で採集してました。ちょっと探しに行ってみようかな。

翅のあるオスを採集したことが無いので、ぜひ採集してみたいグループです。私の知り合いにこのグループも好きで、海外に行ったときに海岸で木の枝を立てておいたら、そこにパラパラとやってくるので、ずっとそこで待ちながら採集していたという話を聴きました。

採集した環境は、大体が砂地のある場所で、河川敷や海岸などの付近が採集ポイントになるのでしょう。同定のための文献は日本蜂類同好会会誌「つねきばち」や図鑑などに掲載されていますが、それを持っていないのが残念です。知り合いのところで調べてみようと思います。

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閻魔虫2

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昨日はエンマムシを紹介しましたが、今日もその続きです。

エンマムシの中には、体型で名前が付いているものが多く、ツツエンマムシやヒラタエンマムシツブエンマムシなどがあります。当然、エンマムシという名前もあります。エンマムシ類は死体や動物の糞などで見られますので、森の分解者でもあります。この様子が「閻魔様」につながったと考えられています。

写真がエンマムシで、真っ黒で色彩の特徴はありません。鞘翅にある背条を見ると近縁種と区別することができます。

他にもアリクイエンマムシというのがいて、アリの巣にいてバリバリとアリ成虫を食べているそうです。札幌の円山公園で丸山さんが見つけたという種で、1999年に記載されました。せっかく札幌にいたのに、一度も見たことがなく採集もできていない・・・。

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閻魔虫

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今日の話題はエンマムシにします。北大時代にお世話になった先生がエンマムシの専門家であり、今のところ日本で唯一の研究者ではないでしょうか。

少しかっこいいと思っているのがヒラタエンマムシ類と(写真1、オオヒラタエンマムシ)とセスジエンマムシ類(写真2、コセスジエンマムシ)です。

オオヒラタエンマムシは普通に見られる種ですが、ヒゴヒラタエンマムシやヒラタエンマムシは見たことがありません。お世話になった先生は日本エンマムシ類の記録を集めていらっしゃいます。その増加に貢献しようとしてますが、まだまだですね。

セスジエンマムシ類は背面の彫刻が非常に秀逸なので好きな種類の1つです。アリの巣で見つかるものもいて、見ていると巣穴から少し出てきてまた戻る、という行動をしているそうです。つまりアリの巣を座ってじっと見ていなければわからないのです。

せわしなく行動していることが多いので、そんなゆったりした時間を過ごしてみたいですね。

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クサカゲロウ

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今朝、家を出るときには晴れていたのですが、会社に来ると雨が降りそうなくらい曇っていました。その後は蒸し暑く一陣の風が吹くと気持ちがよい一日でした。

今日はクサカゲロウを少し調べていました。今のところ頼りになるのは、以前ご紹介した文献のみ。これを使って同定を始めましたが、結果は同定できず。いろいろと違う部分があり、属も不明ということになりました。色彩変異はどの程度までなのか、いっぱい標本を見ないといけませんね。

翅の横脈が黒ければApterochrysa kichijoiだったのですが、写真のようにあまり黒くならず、当てはまりませんでした。
顔面は同じ状態だったのですが・・・。

やはり昆虫の世界にはまだまだ興味深いところがいっぱいあります。

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雨です・・・

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今日の大阪は朝から雨です。午後から少し強くなったような気がします。しかし、東北地方は今日梅雨入りしたそうで、南北に長い日本を実感しました。

同定や報告書も終わり、少し心に余裕を持って業務をしようと思っています。

写真のように未整理標本も山のようにあるし、何から手をつけていこうかなぁ。

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原図

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今日もいい天気ですが、今日の夜中から雨が降るとの予報です。早まって帰宅時間に降らなければいいのですが・・・。

モニタリングの同定も終わり、報告書の入力・作成もほぼ終わりました。後は追加分をやっていかないといけません。会社では同定などですが、家に帰ると別の依頼があり、昆虫の絵を描かなければなりません。このコーナーの写真を撮るために持参しました。雰囲気を出すために丸ペンや極細ペン、インク、修正液なども配置してみました。

点描画と呼ばれるものですが、まだまだ未熟なので、真剣に書くと1枚に付き3ヶ月ぐらいはかかります。写真の原図は簡単に書いているものですが、アウトラインは丸ペンで書いて、色彩や光の当たり具合を点々だけで表現しないといけません。絵具を使っても難しいかと思いますが、こちらはモノトーン。標本を見ながら書かないといけないので、広い場所が必要です。机の上が整頓されていないといけません。

絵を描くときだけでなく、常日頃から整頓しておけばいいだけなのですが、自宅の机の上はいろいろと物(虫)が・・・。片付けたら子供が物を載せるし、困ったものです。

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メディア掲載、出演情報

★2015年5月9日(土)
 日本経済新聞 NIKKEIプラス1  2面
 【やった! わかった!】コーナー
 ・デング熱心配、この夏 蚊をどう避ける 
 掲載記事に協力

★2015年6月26日(金)
 AM6時25分~

 ABCテレビ 
 おはようコールABC 「おきトク」の
 【ここがポイント!夏の害虫対策(仮)】に出演予定です。

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